『水分摂取』とは|めまい・難聴に耳鼻科医が勧める理由
耳鼻科医師が勧める『水分摂取』とは『水』のことです。
下記、難聴に伴う症状でお悩みの方へお勧めします。『水分摂取』はめまい・難聴・耳鳴りの治療において大切です。
- きこえにくい
- 耳鳴り(ボー、ザー、キーン)
- 耳がふさがった感じ
- 音が響く
- ふらつくめまい
- 回転性めまい
低音障害型感音難聴、蝸牛型メニエール、メニエール病、突発性難聴、耳管開放症、嗅覚障害などの治療では、
『水分摂取』=『水を飲むこと』 を意味します。
温度はお好きなもので構いません(常温・白湯・お湯など)。
目安量は 1日1.2〜1.5L(食事の水分は含まない) です。
コーヒーやお茶は水分摂取には含めませんが、
「水以外を飲んではいけない」という意味ではありません。
気分転換としてカフェインレス飲料や麦茶、黒豆茶、ルイボスティーなどを上手に取り入れている方も多いです。
水は一度に大量に飲んでも吸収されません。
こまめに飲むこと が大切です。
なぜ『水』なのか — 5つの理由
① 耳鼻科医が『水分摂取=水』と指導しているため
治療の目的は 血流改善 です。
医師が治療の一環として「水」を指定していることが最も大きな理由です。
② カフェイン飲料は水分としてカウントできないため
コーヒー・紅茶・緑茶にはカフェインが含まれ、
利尿作用で水分が排出されやすくなる ため、水分摂取には適しません。
また、ステロイド治療中は刺激物を控えた方がよいため、
カフェインやアルコールは避けるのが無難です。
③ 血流改善薬の効果を十分に発揮させるため
アデホスコーワ(脳血流改善)、メチコバール(末梢神経血流改善)などを服用していても、
体内の水分が不足していると血流が十分に巡りません。
血液の約半分は水分です。
治療のための『水分摂取』は、まさに『水』が必要になります。
④ 水以外の飲み物には余分な成分が含まれるため
カフェインを除外しても、
コーヒー・紅茶・緑茶には シュウ酸 が含まれ、
摂り過ぎると腎結石・尿路結石の原因になります。
結石予防でも 1日2Lの水分摂取 が推奨されています。
⑤ 環境省の推奨量も『水』で1.2L/日
環境省の『健康のため水を飲もう講座』(2017)では、
健康な成人の目安として 1日1.2Lの「水」 が示されています。
年齢・体重・活動量で多少の差はありますが、
まずはこの量を目標にすると良いでしょう。
まとめ
治療目的である血流改善を考えると、水分摂取は「水」が最も適しています。
日常生活の中でこまめに水を取り入れることが、症状改善の第一歩となります。
最後に:治るための答えは「自分の身体の中」にあります。
ここで大切なのは、
「水が飲みやすいかどうか」ではなく、
「治療のために水が必要かどうか」 という視点です。
水をこまめに飲む習慣は、
聴力改善だけでなく、脳梗塞・心筋梗塞・認知症・結石・熱中症の予防にもつながります。
まずは 1日1.2Lの水をこまめに。無理なく続けられる方法で、バランスよく自己管理していきましょう。
医療安全性に関する重要なお知らせ
※突発性難聴は医師による早期診断と治療が必要な疾患です。
※当院の施術は医療行為ではなく、医師の治療と併用して回復をサポートする補助的ケア(補完代替医療)です。
※まずは耳鼻咽喉科を受診し、医師の治療方針に従ってください。
この記事を書いた人:小泉 光子 あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師
公 開 :2025年
最終更新:2026年3月
参考資料:環境省『健康のため水を飲もう口座』(2017)主催:「健康のため水を飲もう」推進委員会 後援:厚生労働省


